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treasure

ニッポンヴィジョンズ審査員特別賞受賞作品 日本零年三部作第二部、『DUAL CITY』の情報は→ http://ek-stase.under.jp

日本零年三部作、第一作『イリュミナシオン』予告編

Becoming X

ポエジーに対する感覚は、神秘的なものMystizismに対する感覚と多くの共通点をもつ。それは、固有なもの、個人的なもの、知られていないもの、秘密のもの、顕現してくるであろうもの、必然的に偶然的なものに対する感覚である。それは、叙述できないものを、叙述する。見えざるものを見、感じえないものを感ずる。[…]詩人は、まことに心を喪失しているsinnberaubt--だからこそすべては、詩人の内に立ち現われる。詩人はもっとも本来的な意味で、主客体Subject Objectを--心情と世界を--表現するvorstellen。良い詩の無限性、永遠性もここからくる。ポエジーに対する感覚は、予言の感覚や宗教的な、見者の感覚Sehersinn一般と近い感覚を持つ。詩人は秩序立て、一つにまとめ、選び、発明する--そして、詩人自身にも、なぜこうであって、別様ではないのか、理解できない。

(中井章子「ノヴァーリスと自然神秘思想」P336-341)

 

ポエジーというのはとてもとらえにくい。それは、ポエジーが「秘密のもの、顕現してくるであろうもの」に対する感覚であり「叙述できないもの」「見えざるもの」「感じえないもの」を表現しようとするものだからだ。

 しかし、叙述できるもの、見えるもの、感じられるものを図式的に表現するのは、すでにそこには「創造」ということは死滅しているのだといえる。いまだ生成の途上にあるもの、今生まれようとしているそのものを表現する。そのことの不可能性の前での挑戦。それは主-客という対立をすでに超えている。

 

引用元 :

Novalis4.html