読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ニッポンヴィジョンズ審査員特別賞受賞作品 日本零年三部作第二部、『DUAL CITY』の情報は→ http://ek-stase.under.jp

日本零年三部作、第一作『イリュミナシオン』予告編

トロピカル

 

 

最初、今年のはじめだろうか、white hexのセカンドからのParadiseを聴いた時、裏切られた様な気分になったのを覚えている。倦怠感と空虚さ、聴いてる間中繊細に切られていくような哀愁溢れるメロディと、冷たく遊ぶ声、勇敢さのコピー/賛成の反対だがやはり賛成であり続けるリズムで胸の中が焼き付くくらい熱くしてくれたファースト(しかもFrans Zwartjesの作品を使った映像と共に..)からの、快楽主義的で安っぽい変化に思えた。(ヴィジュアルにおいても、当時すごく新鮮だった、何国の何時代かわからない、カウボーイと毛皮スタイルや、ワイルドな顔をしているのにロザリオをつけた純潔なジャケからの、結婚式みたいなぎこちないスーツスタイルへの変化・・・)なのでそれ以上その時は聴かなかった。

今改めてアルバムを聴くと、むしろいくつかの曲がすごく面白いと思った。

豊かになったとは思わないけど、面白い人たちだなと思った..(面舵いっぱい感があって)

 

white hexを思い出したのは、「トロピカル・ゴス」という言葉を初めて見たのが、彼らのtagだったからだ。

これまで、「次は、ニューウェーブにしたい」、と思っていた。

でも、この、今取り巻かれてるもやもやした感覚は、一つの言葉でまとめるとすれば、トロピカルだと思った。

トロピカル・ゴス。

トロピカル悲劇。

思えば、Vesselの曲群に感じるのもそれだ。

ユーモア?

殺す気、しかないような音と共に。

それから、宙を歩いて行く様な感覚。

それはスリープ・ウォーキングではない。「現実感」。

熱で浮かされ、常にシャツやベッドは汗で湿り、人と人の距離は近く、虫やらスピリットやらはそこらへんを歩いていて、当然生き物は腐って行く。

人は死を忘れる。

世界の心臓音とでも呼ぶべきもの。

従わずにいられないような、体温。

これは何なのだろうか?

 

  

 

 

first のHEATからHoliday