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ニッポンヴィジョンズ審査員特別賞受賞作品 日本零年三部作第二部、『DUAL CITY』の情報は→ http://ek-stase.under.jp

日本零年三部作、第一作『イリュミナシオン』予告編

秘密の花園

木下恵介 映画

 先日、新文芸坐の戦争映画特集で、『二十四の瞳』/木下恵介監督

を見に行ってきた。

 映画館での『二十四の瞳』は、意外にも(泣くかと思ったので)、

 それまでの魔法の様な共感が消えて、ものすごくシラフで(さらに途切れなくさまざまな疑問が生じながら)見てしまった。

 1度目に見た時は、家で一人で見た。その時は、「私だけが見ている」感じが、あったかもしれない。映画館でみる『二十四の瞳』は、とても遠かった。

 また、前回見た時よりも更に私の現実での政治状況が変わり、この映画の中に含まれている反戦要素に敏感になったせいもあるだろう。

さらにそれも含めて、この間に、私自身が長編の物語映画を作ったこと、も大きいだろう。

 見ている最中、実際的な多くのことが気になっていた。

 

 二十四の瞳だけは、映画館で観たい、あの映画を観た後の、他の観客の様子を見てみたい、..>>> ..みんなと泣きたい!! 

 という大きな目的があったのだけど、しゃべりかけることもできなかったし、別段、はっきりした結果を得られたわけではない。

 しかし、もちろん見に行って良かった。

 

 一番嬉しかったのは、映画館にあった壁新聞の記事を読んでいて、フランス滞在中、木下が観た、ジャン・ルノワールの『河』が、『二十四の瞳』に、大きな影響を与えていると知ったことだ。

 実際、二十四の瞳を映画館で観てますます感じたのは『自然』だったし、私自身、この二つに同じもの、しかもとても稀有なもの、を感じていて、すごく単純だが、それを誰かに伝えたい。(笑)

http://yoknapatofa.hatenablog.com/archive/category/木下恵介

映画は現実を解放する(ジャームッシュ・リミッツオブコントロール・2009・加筆訂正) - /

 

 

 

 『河』の完璧なショットが、更に驚きなのは、それが豊饒さから成り立っているところだ。私が本当に驚いたのは、

 それは、自然と同じ質だ。

  それは、理解を超えている。

 

 吉田喜重監督が、舩橋淳監督と開催されていた連続トークショーで、木下監督について話されていた。

(途中でちょうどCO2の撮影が入り、第一回目しか行けなくて、もっと多くのことが語られていたらと思うと言いづらいけれど、)

「(吉田監督が助監督をされていた)木下監督の二十四の瞳は、みる人の感情に水を差すのを徹底的になくした映画」だと。

 

しかしこれは私の見解とは全然違う。

もしくは、この映画は、そう意図されて作られたシナリオとは全然別のものを、溢れるばかりに記録している。